Quantcast
Channel: スポーツナビ+ タグ:福田泰平
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3

さすがの九州共立ブランドっぷり 第71回JABA東京スポニチ大会~日本新薬×東芝

$
0
0
東芝   0 1 0 1 0 0 1 0 0 3 日本新薬 0 2 0 0 0 0 0 2 x 4 3月12日:神宮球場東芝   善、福本、岡本 - 柴原日本新薬 小松、滝谷、榮 - 鎌田北海道より東京の方が寒いな…いえね、気温的にはもちろん北海道よりは温かいですよ?なんですけれど、この時期の東京にて屋外で野球観戦をするとなると…寒いんですよ。北海道ぐらいの寒さにまでなるとこの時期に屋外で野球をやったり観戦したりということがそもそもあり得なくて、最初から寒い外にはほとんど出ず、外に出なきゃいかん時は極端に重武装してなるべく手早く移動するとか、それなりの防寒着だけで屋外にてじっとしているということが東京よりずっと少ないんですよね。だから北海道から飛行機で来て東京で野球観戦した時に、北海道より東京の方が寒いな、という体感的な感想が出てきたわけなのです。そんな寒さに震えながら、私の今年初めての明治神宮球場入りで観た試合は東京スポニチ大会で東西名門チーム同士の激突となった日本新薬と東芝の1戦でした。日本新薬の先発はルーキー・小松貴志で130km台後半の真っ直ぐとキレのある変化球でなかなかの投球を見せますが、コーナーワークを武器とする彼にしては制球が立ち上がり不安定気味で、そこを東芝打線に突かれます。2回表、この回先頭の7番ライト・大河原正人がそんな小松から四球で出塁すると、盗塁を敢行!…といってもそんなに速くなかったというか(汗)、それともエンドランだったのかもしれませんがともかくセーフにはならなそうなタイミングでしたが、日本新薬側の捕手・鎌田将吾の送球が思いっきり高めにそれたおかげで盗塁成功。大河原を二塁に置いたところで、東芝側のこちらも捕手の柴原健介が小松の甘く入った変化球を叩いてレフト前タイムリーヒット!東芝がまず先制します。対する日本新薬側は東芝の守備の乱れを突いて反撃。先制されたイニングの即裏、2回裏にこの回先頭の鎌田が内野ヒットで出塁すると日本新薬の7番ライト・黒川卓也が投手ゴロを打たされるも、ファーストのベースカバーが遅れてセーフ。ランナーが溜まったところで打席には、創価大から入社のルーキーで8番サードのスタメンを任されている正木健太郎。正木は初球を叩くと、打球はレフトフェンス手前に落ちるタイムリーツーベースヒット!同点となり、更に東芝側の動揺をみてとったか、次にバントで三塁ランナーをホームインさせて目ざとい攻撃にて日本新薬があっさり逆転に成功します。それにしても今年の東京スポニチ大会は創価大出身ルーキーの活躍が目立ちます。この正木に、先発の小松もそうですし、大阪ガスでこちらもスタメンでいきなり活躍している花本太紀に、彼ら以上に大活躍を見せている日本通運の北川利生とまさに創価大旋風。彼らがいて、そして今年のプロドラフトの目玉・田中正義もいたのに日本一になれなかった2015年の創価大…もっといえばそのメンバーに寺嶋寛大(現千葉ロッテ)もプラスされていたのにやっぱり日本一に届かなかった2014年の創価大…大学日本一への道は何と険しいものなんでしょうかねぇ。話を試合に戻して、すぐに逆転された東芝も負けじと4回表。私が駒大時代に散々観てきて個人的に思い入れの深い選手である福山亮のヒットなどでランナーを溜めたところで、打席には先制のホームも踏んでいた大河原。東芝のチーム最年長現役選手でもあるベテラン大河原は、社会人ルーキー小松の球を落ち着いて見切り、甘めに入った変化球を捉えて同点タイムリーヒット!東芝が試合を振り出しに戻します。日本新薬側の先発・小松は立ち上がり不安定気味で、2失点もしてしまいましたが徐々に安定してきたかな?と思われた矢先、投球中に怪我があったようで5回途中でマウンドを降り、ベテランの滝谷陣に試合を託します。そして、そんな小松と投げ合った東芝側先発の善武士。2回に2失点してしまったものの、それは先述のとおりバックの守備の乱れもあってのせい。多少粗削りながらも、いえむしろその粗削り加減が魅力というか、高卒入社でもうすぐ2年目を迎える東芝の若手のホープ・善は球速以上に伸びと重さを感じさせる最速145km、常時140km前半台を叩き出す真っ直ぐを中心にグイグイ押しまくり、三球三振も2度ほどマークするなどいい意味で若さあふれるピッチングを披露。5回裏に、先にタイムリーを打たれた正木にリベンジの空振り三振を奪い、その後に日本新薬1番センターの福田泰平に3塁線ラインぎりぎりをずっと転がされる絶妙なスクイズを決められるなどしてピンチに追い込まれるも、続く2番セカンド吉野翔太を141kmの真っ直ぐで完璧な遊ゴロに切って取るなどきっちり試合を作ってマウンドを後続に託しました。善はこれから粗さが取れて完成度が増すか、もしくは粗さはそのままでも球速や球威を更に向上させることが出来れば間違いなく2017年のプロドラフト候補に上がるでしょうし、もし完成度を増しつつスピードアップにも成功できればドラフト上位も夢ではないと感じましたね。善は誰もが認めるプロ候補でしょうが、こちらは体格がそれほど大きいわけでないこともあってプロ候補とまでは目されていなさそうな東芝のルーキー岡本拓也が東芝マウンドの3番手でした。ですが岡本は身体の小ささは全然感じさせないピッチャーで、キレのいい球を打者に考えさせる間を与えないとばかりに次から次へどんどん投球を投げ込む好ピッチング。彼は優秀な投手を輩出することで名高い九州共立大出身。さすがの九州共立ブランドっぷりをみせて巧みな攻撃を仕掛ける日本新薬、例えば6回裏には鎌田に強烈な長打を浴びてしまうも、後続をきっちり断って無失点にまとめるなど見事にかわし続け、試合の流れを東芝側へ引き寄せます。その岡本の好投に報いたい東芝打線は7回表、この回先頭のベテラン大河原が日本新薬マウンドの滝谷に強烈なセンター前ヒットを浴びせて出塁すると、柴原がきっちり送り、四球やヒットも絡めて満塁となったところで打席に入った3番ショート松本幸一郎がベテラン滝谷から粘って押し出し四球を選び、再び勝ち越しに成功します。そしてまだランナーも残っていて大量失点の危機に陥った日本新薬側はマウンドに送ったのはこちらもルーキーの榮光貴。榮は常時140km前半台をマークする速球で東芝打線の後続を断ち、東芝にそれ以上の得点を許さない好投を見せます。この試合で個人的に真っ直ぐが最も威力あるように見えた投手が善とこの榮。そういえば榮も善と同じく2017年にドラフト解禁となりますか、彼の方も成長が楽しみな存在ですね。榮の好投で何とか失点を最小にとどめた日本新薬は8回裏、これまで苦しめられてきた岡本がマウンドを降りた隙を突くかの如くヒットや、またも東芝の内野守備の乱れもあってランナーが溜まったところで打席には黒川。黒川は速球を力強く叩くと、打球は右中間を大きく破る2点タイムリーヒット!土壇場で逆転に成功した日本新薬が、投打では悪くないながらも内野守備の乱れや継投といった細かな点でミスがあった東芝に競り勝っての勝利でした。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3

Latest Images

Trending Articles





Latest Images